2003年11月21日(金)
イエリバーレ駅周辺
列車を降りここでバスに乗り換え、バスは15:35発の為1時間ほど余裕があるハズ。
出発前に確認した時は、「バス停は駅前にある」と言う事だったので、早速調査。駅を出て左側に2つほどバス停があった。調べるとJookmokk方面行きのNo.44の表示がある、時刻も一致、問題なし。
駅周辺には店屋は殆ど無く、すぐ右にKioskが1軒有るだけ。正面には大きなホテル。 この場所だったら昨夜Narvikに泊まらず、一気にここまで来る方法も有ったかも知れない。 薄暗くてよく分からないが、こじんまりしたキレイな街の様だ。
イエリバーレ - ヨックモック
15:30バス停へ移動、3人ほど待っている。 暫く待ってバス到着、噂に聞いていた「郵便バス」。後ろ半分が貨物室になっている。
空いていそうなのでスーツケースを車内へ持ち込み。料金は91SEK、高くはない。乗客は半分ぐらい乗っている、と言っても6~7列しか座席は無いが…
バスは夜道をかっ飛ばす、時速90-100Km/h。アイスバーンを走るので、乗っていてかなり怖い。バスの中は何故か寒い、暖房を効かせて欲しい!
途中郵便バスらしく運転手が一人降て荷物(郵便袋?)を受取り、荷物室に入れている。
また、バス停でもない所でも止まり、一人二人と降りて行く。何も無い所と思ったが、道から入った所にポツンと家の明かりが見える。
16:55、予定より少し早くJokkmokk到着、かなり人が降りる。メールで予約した時「PicUpする」と言われていたのだが、ホテルの人がちゃんと迎えに来てくれた。
車でホテルまで移動、「バス停からはテルはすぐ近く」と言っていた割にちょっと遠そう。
ホテルとヨックモックの街
5分ほどでホテル到着、車は何度も道を曲がったので現在位置は不明、暗いし…
迎えに来てくれたのは、受付のオバサン本人! チェックインし部屋へ、バスタブは無いが悪くはない。でもお客は少なそう。
一息してから食料調達へ出発。暗いので道に迷わないよう何度も確認しながら進む。
10分程で大き目のスーパー発見。 ミネラルウォーター、ジュース、ポテチを購入。ホテルに戻ってオバサンに「オーロラは見える かなぁ?」と聞いたら、人に聞いてくれたりしたが何時ごろと言うのは分からなかった。
しかし、「オーロラが見やすい部屋に変えてあげる」とか言って、5~6部屋を見せてくれた。結局最初の部屋の反対側の部屋にしてもらった。とっても親切、感謝々。
トナカイの夕食
19時前、お腹が空いたのでレストランへ。かなり大きい所だが閑散としている、3組10人ほどいるだけ。
ウェイトレスもオバチャン、メニューも全部説明してくれた。来る前からチャレンジして見たいと思っていた「トナカイの肉」に決定。ビールも美味い、でもデンマーク製。
この料理は、大皿にのせたスライスしたトナカイ肉を焼いた物に、ポテト、不明の甘酸っぱい小さなフルーツ(木の実?)を乗せた物。肉はやわらかく、匂いはちょっとマトンに似ている。でも味はOK。
後日スーパーで値段を見たが、トナカイ肉結構高い。 食後部屋に戻り少しウトウト。タバコを吸いにラウンジに言ったら10人ぐらいのグループがビールを山ほど買ってパーティー中。お兄さんが「1本どうだ」と勧めてくれたが丁重にお断り。
部屋に戻りオーロラ待機、でも大体でも時間が分からないのはちょっとつらい、結局本日はオーロラは見ず就寝。
2003年11月22日(土) 晴れ
パーティーの残骸と朝食
7時起床、週末の朝食は8時からなのでラウンジで一服、昨夜のお兄さん達の残骸が山ほど。いくら人がいない時期とは言え、ちょっとやりすぎでは?
8時過ぎ朝食へ、始め勝手が分からずウロウロ…
朝食の内容はまあまあ、と言っても基本的な物は揃っている。温か物も有る。でもパンはあまり美味しくない。
午前中の撮影
9時過ぎに目の前の湖をスタートに撮影開始、でもとにかく寒い!
レストランにある温度計では-22℃になっている。2時間ほど頑張って撮影してから一旦ホテルに戻り、タイツを2枚重ね、靴用ホカロン、カメラバッグに2ヶ投入。
それでもまだ寒い。
途中暖をとる為もう一度ホテルに戻る、結局3回外出。弱々しい太陽は3時間ほどしか見えない。
教会・博物館へ行くも閉まっている。土日はホテルの料金は安いが、閉まっている所が多く何かと不便。
13:30にはホテルに戻る、外はもう薄暗くなって来ている。
撮影テスト
2時間ほどウトウト、どうも体調が完全ではない。
15:30、外は既に真っ暗。おやつを買いにスーパーへ行く。 パン・飲み物・みかんを購入。
16:30、湖畔へ撮影テストに出掛ける。 正面は湖なので光はなし、でもすぐ後ろにはホテルの外灯が有る。
しかし、とてもじゃないけどここで何時間もオーロラを待つのは不可能、寒すぎ。
戻って暫くボッとする、少し熱っぽい。何処かで1日完全休養日が必要。
夕食と幻
夕食を食べようと思いレストランへ、でも何か変。
正装した人達であのレストランが満員! 何事だ!?
夢でも見ているのだろうか?
とにかくレストランへ入る雰囲気ではないので、すごすごと部屋に戻る。 もう一度外へ出る気力は無いので、さっき買ってきた物でごまかす事にした。 みかんが美味い…
オーロラをチェックしながらTVを見る、結局そのまま寝てしまった…
本日もオーロラなし。
2003年11月23日(土) くもり
暖かい朝
朝からくもり、雪がほんの少し降っている。 気温は昨日と違い随分高い、-10℃。
昨日調べておいた近くの「サーメの博物館」が12:00からなのでゆっくり起床。
それに朝食も8時からだし。
8:30朝食、1組の客がいるだけ。そう言えばサーモンが無い、少し寂しい…
湖上の即席リンク
10:30出発、先ずは湖へ。日曜日だけあって子供達が湖上の雪をどけ、即席のスケートリンクを作りアイスホッケーをしている、人数は少ないが…
その周りではそり遊びや、何故か親子連れが湖の奥の方へ歩いて行く。 何処へ行くのだろうか? 奥には何も無いと思うのだが。
昨日とは違い少しだけ賑やかで安心出来る。全く人気がないと実に寂しい。
自分も恐る恐る湖上へ出てみる。昨日も出て見たかったのだが、誰もいないので心配でパスした。雪をどけると確かに氷だった…
でも4~5cm位しかないように見えるのだが大丈夫なのだろうか?
12:00まで昨日とは違う道を歩いて見る、人気は無く時より教会の鐘が聞こえるだけ。木々は雪を着け、真っ白な世界。雰囲気はとても良い。
カフェとホテルのコーヒー
13時過ぎ、段々薄暗くなってきた。疲れたので今朝見つけたカフェへ行って見る。
でも休み…
仕方なくホテルに戻り、受付のお兄さんにコーヒーを頼む。 コーヒーを頼んだだけなのだが、クッキーとチョコレートが付いて来た。レストランでコーヒーを飲みながら一休み、温度計を見たら-4.6℃。昨日とは大違い。
お金を払おうとしたら、迎えに来てくれたオバサンが出勤してきた。丁度良いので地図でバス乗り場を教えてもらう、昨日今日の散歩では見つけられなかった。かなり遠い…
ちなみにコーヒーはサービス! 何でも親切なホテルだろうここは!
空いている時期と言う事も有るが、とても良いホテルだ。
オーロラと「人形つかい」
夜、何度か外へ出てみるが今日もくもりがちでダメそう。今までは運が良過ぎたのかも知れない。突然思い出したのだが今回の旅行中、何処かでハインラインの「人形つかい」の映画をTVで見た。映画になっていたとは知らなかった。
SFマニアの自分としては、ハインラインの小説は殆ど読んでいるので、日本にも有れば(有ると思うが)見てみようと思う。
2003年11月24日(月) くもり時々小雪
朝食とサーモン
7時過ぎ起床、天気は余り良くない、時より雪も降っている。
8時過ぎ朝食、よく見るとサーモンがあった…
食後の一服、頭がクラクラする。外へ出てみる、やはり慣れてきているのか-7℃でもそれ程寒く感じない。まあ、-22℃に比べれば確かに相当暖かいのは事実。
トンチンカンな会話とそり遊びが好きなお母さん
9時過ぎ散歩へ出掛ける。ホテルの目の前は幼稚園のような所だった。土日だったので分からなかった。
子供達が外で遊んでいる、元気な物。そばを歩いていると3人ほど寄って来て何か一生懸命話し掛けてくる。スウェーデン語は分からない…
英語-スウェーデン語のトンチンカンな会話を打ち切り散歩続行。
今度はホテルのある場所の反対側から湖畔を歩き、また湖上へ出てみる。昨日子供達がアイスホッケーをしていたリンクで親子連れがそりで遊んでいる。
お母さんから話し掛けてきた、何か自分はそりが好きだとか。子供と一緒に自分も楽しんでいたみたい。滑って見ないかといわれたが、子供が前に乗っているそりなので、こけるといけないのでお断りする。
お母さんは、「今年は雪がとても少ない」とか「今年は暖かだ」と言っていた。
チェックアウトと忘れていた帽子と反省
入れなかったサウナハウス、すぐ横が湖
10:30ホテルに戻りパッキング再開、帽子がない…
記憶の片隅にも何処へいったか残っていない。
11時過ぎ一応チェックアウト、フロントの写真を撮る。時間までフロント近くのテーブルでタバコを吸いながら日記を書く。Jookmokkの街、確かにアクティビティーが無いと退屈してしまうが、静かでリフレッシュするには良い所だと思う。夏にも是非来て見たい。
ただ一つ残念なのはオーロラを見る事が出来なった事。でも多分に自分の努力不足では あるが。スバスバール、トロムソであっけなくオーロラを見る事が出来たのは、逆に運が良すぎたのかの知れない。
また、トロムソで「思いっきり楽して」オーロラを見てしまったので、ここで手抜きをしてしまった事も事実だ。今夜からのイエリバーレが最後になるが、根性を入れ直す必要がある。 根性があるとすればだが…
何気なくフロントの中を見ると、何処かで見た帽子が! お兄さんに声を掛けると「ロビーに有った」との事。多分昨日散歩からの帰り、カメラが結露しないよう比較的寒い入り口近くのロービーで一息ついたとき忘れてしまったのだろう。
しかしそれ以降、今朝まで一度も思い出さなかったのは実に情けない。物忘れが酷い方へ向かっている気がする、もっと気をつけなければ!
バスターミナル
今朝オバサンに、「バスターミナルまで送ってあげる」と言われていたのでそれまで待機。
12:40出発、自家用車と思っていたらなんとタクシー!
何でも同じバスで着く誰かを迎えに行くとの事。ラッキーと言うより本当に親切、本当に有難う。
2011.5.24追記
実はこのフロントの女性と、今でもクリスマスメッセージ・メールのやりとりをしています。
楽しい話だと思いませんんか? チャンスがあれば、夏場にでもホテル・ヨックモックへ行ってみたいです。