当面更新はブログ「旅づとは旅土産」をメインに行います。
コロナ禍が落ち着き、撮影旅行が安心して出来るようになれば、本サイトも更新を行います。

令和4年1月嘉日 旅づと

オーロラを見よう スヴァールバル諸島



2003年11月13日(木)

残り物のコーヒーと朝食
6時前起床、昨日見つけた4Fの喫煙コーナーで残り物のコーヒー2杯、そして一服。
7時前、朝食コーナーが開くのを待ちながら、喫煙コーナーで再び一服。
7時急いで朝食、7:20チェックアウト。


Oslo空港
7:45の列車で空港へ向かう。 8:15空港着、満員。
この時間、丁度朝の便に乗る人が多いのだろう。
2Fの出発ロビーへ行くが何処か良く分からない。暫くウロウロしてから、窓口のお姉さんに 場所を聞く。

カウンターはそれ程混んでいなかったが、自動チェックイン機を見ていたら、おじさんが手続きをしてくれた。要はチケットを機械に入れ、預ける荷物の個数のボタンを押すとそれで終わり。
預ける荷物がある時は、荷物に着ける紙が一緒に出て来るので、それを貼り付け専用の預け入れカウンターに持って行けば終わり。
自分の場合は全て持ち込みの為、そのままセキュリティーチェックへ行くだけ。

セキュリティーチェックのすぐ右に両替所が有ったので、200EURO(TC)をNOKに両替。セキュリティーチェックで、自分のスーツケースだけ2度3度繰り返しチェックされた。何が悪かったのだろうか? 結局お咎め無し。その後Gate24へ移動。勿論国内線。


Oslo空港 - Tromso空港
9:20搭乗開始、空港はかなりの霧で視界が悪いが、何事もない様に離着陸している。
座席は噂どおりFree、搭乗券にも確かにFreeと書いてある。 座った場所は10A、座席はかなり空いている。
後ろに座ったオバチャン達が、べちゃくちゃとおしゃべり。何故か乗務員も混ざっている。少しうるさい。

10:00過ぎ、カステラみたいなお菓子とコーヒーが出る。他の者は有料。搭乗の際貰ったメニュー(値段表)に拠れば、ジュースは10NOKとか。
下の景色は、徐々に雲が晴れ、フィヨルドが見えてくる。 しかしこの景色、雪でも良いが同じ様に見えてしまうので、雪の無い季節の方が雄大な 景色を堪能出来そう。


Tromso空港 - Longyearbyen空港(スヴァールバル諸島)

飛行機の窓から

Lonyearbyen空港

11:00、Tromso到着。同じ便なのでそのまま待っていたら、例のオバチャンが、「ここでは、一度荷物を持って出るんだよ」と教えてくれた。
慌てて荷物を持って外へ出る。ウロウロして、再度セキュリティーチェックを抜け、搭乗ゲートへ移動。当然降りた所と同じ。

しかし、ゲート23は「Oslo」となっている、少しどきどき。 暫く待っていると係りのお姉さんが来て、ゲート表示を「Lonyearbyen」に変更、一安心。
ロビーから見る外の景色は、かなり良いかも。空も夕焼けみたいにオレンジ色。

12時過ぎ搭乗開始、今度は6A。当然同じ機体、さっきより更に空いている。
12:20離陸、雲は多いが離陸後暫くは雄大な景気を見る事が出来た。平地では全く雪は無く、山には雪が有り、そのコントラストが中々良い。今朝の天気予報でLongyearbyenは、-19℃と言っていた。
Osloのホテルの受付のお姉さんが、スバルバールは本土とは全く違うと言っていた。

12:40、ランチセットが配られる。サンドウィッチ、コーヒー、オレンジジュース。
サンドウィッチは黒いパンのコンビーフ。味はまあまあ、コーヒーはぬるかった…
13時前、外はどんどん暗くなって来た。窓から見ると、オレンジ色を中心に暗い青空、暗い灰色の雲の景色が見える、美しい。

14:00到着、外は暗く寒い。空港はボーディングブリッジなど無い小さな空港。
荷物は持ち込みなので、そのまま空港ビルを抜け外へ出る。外には、タクシー、自家用車、バスが1台止まっている。バスの所へ行くと、エンジンは掛かっているが誰もいない。
空港の出口でタバコを吸っていたお姉さんに聞いたら、あのバスで間違いないと丁寧に教えてくれた。
暫く待っていると運転手が現れバスに乗せてくれる、暖かい。 その後続々乗客が来る。
14:20発車、40NOK。


最北のホテルとか

SASラディソン・ポーラー・ホテル


靴は脱ぎましょう


昼も夜も窓は閉めてね


泊まった部屋

 10分程でホテル到着、どうもこのバス、停留所に止まると言うよりホテルを順番に回って 行くらしい。
ホテルの受付で、中身不明の暖かいアルコールの入った飲み物をサービス。甘くて美味しい。
部屋は海が見え(一日中暗いけど)広く快適、おまけにバスタブ付き!!


暗闇の街の散策
一服して街の散策へ。道は完全なアイスバーンでとても歩き難い。
入手した地図を頼りに中心部へ。10分程でスーパー発見、かなり大きい。
食料品が主だが基本的に何でも有るような感じ、おもちゃ、衣類、登山用品、etc。

どうもこの島、島全体がTax Free地域の様だ。それにしても妙に値段が安い。
飲み物、お菓子類を購入しホテルへ戻る。

Pubと夕食とオーロラ
部屋に戻り少しウトウト。
6時過ぎPubで夕食、殆ど貸切。ちなみにレストランでも食事は出きるが値段が高い。先ずはビール、Pubのオジサンに「食べるものは?」と聞いたらメニューを渡してくれ、「Fish&チップスはどうだい」と言うのでそれに決定。
タラと山盛りのチップス。タラが美味い、とてもFish&チップスとバカに出来ない、値段も。

食後オジサンと少し話をする。2月が一番寒いとか、その頃は日本人もかなり来るらしい。部屋に戻りTVを見ながら少しウトウト、

外を見ると何か白いものが!
慌てて外へ出てみるとオーロラが!!
最初雲かと思ったが、今日は晴天。初日に見えるとは思わなかった。
オーロラはすぐに消え 撮影の時間はなし。結局その後は見る事が出来なかった。
気温-16℃。
ゆっくりバスタブにつかり、洗濯後本日終了。


2003年11月14日(金) 晴れ

朝食と午前中の外出

朝、少しだけ明るくなる


雪は少ないがアイスバーンで非常に歩きにくい


7時起床、今日も天気は良さそう。朝食は結構良い、大きな食堂に数人いるだけなのでかなり寂しい。
外は当然真っ暗。 朝食後、重装備で外へ、気温は-10℃。昨日より高いが風が強いので寒く感じる。1時間ほど撮影と散歩、一度暖をとりに部屋に戻り再度撮影の為外へ出る。  出たついでにスーパーで昼食を買い、12時ごろ部屋に戻る。

Lonyearbyenの繁華街(中心部)

お店の看板

ローストビーフのオープンサンドウィッチ、20NOK。いくら免税地域とはいえ物価が妙に安く感じる。
食後部屋で休んでいると掃除のお姉さんが来る、アジア系。チップ5NOKを渡す。

この島が炭坑で栄えているので、街の中心にある坑夫の像

銀行・郵便局の看板


午後の外出とヤングママさん達
午前中の外出はかなり寒かったので、タイツの2枚重ね、靴用ホカロンを装備し、今日3回目の外出。でも顔が痛いほど寒い。
2時にホテル戻り、レストランの隣にあるラウンジでコーヒーを飲む、20NOK。

このラウンジは、地元のヤングママさん達の溜まり場のようだ。 昨日ホテルに着いた時、玄関に有った大量の乳母車、何事かと思ったがどうも日常の風景らしい。
みんな昼食をとったり、飲み物を飲んだりしている。赤ちゃんもお食事中、ママから…
日本でも昔はよく見かけた風景だったが、さすがに最近は見かけなくなった一コマ。

この島の風景、文字通り何とも言い様が無い。自分の文才では表現するのが難しい。
写真を見てもらうしかない、そんな風景。

夕食とオーロラしかないこの時期
19時過ぎ、Pubでステーキを食べる。昨日同様ボリュームたっぷり、肉もやわらかい。
昨日からロービーに張り出してあるアクティビティーに参加しようとしているのだが、全て最低人員が決まっているので実施されていない。ちなみに全て0人。
大体2~4名が最低実施人員の様だ。やはりこの時期だ一番中途半端の季節なのかも知れない。オーロラ観測以外、何をするにしても一日中暗いのは問題だ。

2月以降は今より寒くなるが、日が昇る事と雪が沢山有るので、色々とアクティビティーが 出切るようだ。個人的には氷河の中を歩くツアーに参会してみたい。20時過ぎ、時差ぼけなのかアルコールの為なのかとても眠い。少しウトウトして風呂・洗濯。 外はしょっちゅう見ているのだが、中々オーロラは見えない。結局1時ごろ本日終了。


2003年11月15日(土) 曇り後晴れ

朝食とツアー実施
5時に目が覚める、オーロラをチェックしながら一服し再び寝る。 7時、目覚ましで起床。
7:30朝食、レストランに人はいない。 フロントで今日の状況を聞いたら、バスツアーで1名予約が有るとの事。即参加申し込み。 2名より実施のコースなので実施確定。

とっても寒い午前中の外出
11時出発なので、2回ほど外へ出る。昨日と同様-10℃、風が強い、顔が痛い。
今日は曇りがちで、昨日より更に暗く感じる。一日中見える月も、時より雲に隠れてしまう。
この時期、日は昇らないが日中多少は明るくなるのだが今日はダメ。 それでなくても人が少ない所なのに、今日は土曜日なので、その為か人を殆ど見かけない。

スーパーが営業中かはたどり着いていないので不明。厳冬期の吹雪の日など、みんなどうやって生活しているのだろうか? そう言えば、比較的若い世代が多いように感じる。


暗闇の中のバスツアー
11:00バス出発、結局参加メンバーはノルウェー人1名、ロシア人(?)の夫婦とそのガイドらしい人、自分の5名。
最初街の東方にある小高い山へ行く。途中の道は氷河で削られた真中に有るような感じで とても雄大(暗いけど)。車が急に止まり「運転手+ガイド」のお兄さんが何やら説明。
目を凝らして見ると野生(?)の羊のような動物が2匹。いったいどうやって生きているのだろうか?

大きなパラボラアンテナ、軍事用か極地観測用か?

暗闇の中のバスツアーと不思議な風景

すごい風景だ

15分ほどで山頂へ到着。巨大なパラボラアンテナが2基有る、何なのだろう? 通信用? 軍事用? 天体観測用? ここからの景色、明るければ最高!! 絵に描いたような氷河の跡。今日はかろうじて 全体が見渡せる程度、残念!!

次は街の西側へ移動、丁度街を挟んで反対側。海沿いに進んで行く、幹線道路で無い為 道はとても悪い、メチャクチャ揺れる。何も無い所でまた急に停車、再び野生の羊と遭遇。 道の終点まで来て停車、炭鉱の搬出口の様な場所。どうでも良いが、完全な吹きさらしでとっても寒い…、でも根性で撮影。
10分程停車し、今度は街の近くへ移動。高台からの景色、(昼間だけど)夜景がキレイ。 そして、街の奥の方へ。 山の中腹に家のような明かりが有る、お兄さんに聞いたら「炭鉱の入り口」との事。 何故山の中腹にあるのか? 話によると12月になると「クリスマスの照明」に変わるので、子供達は「クリスマス・プレース」 と呼んでいるらしい。
正式には「Mine No.2」との事。

鉱山から市街地方向

市街地方向

13:00ホテル到着、薄明かりの中のバスツアーと言う貴重な体験は終了。 あぁー、明るければ絶景の連続だったのに!! ラウンジでコーヒーを飲みながら休憩、25NOK?。
昨日は20NOKだった気がするのだが。考えて見れば暗闇の中、風景を見るバス観光が有るとは思わなかった。おまけにこんな 時期に、しかも土日も関係なく。


午後の外出とスポーツ用品店
14:30再び外出、みやげ物屋(兼KIOSK)に入り絵葉書と小物を購入。
隣のスポーツ用品店を覗く、かなり上質のダウンジャケットが2000NOK位で売っている。もっと高いものあるが。ちなみにスーパーも営業中。

曇っていた天気も徐々に晴れて来た。しかし風は相変わらず強く、顔も痛い。 靴の中も冷たくなって来ているが、上半身はそれ程でもない。神保町のスポーツ店のお兄さん有難う。
下半身もタイツ2枚重ねは効果が有る。そしてまだ、オーバー・パンツも有る! とは言え、この状態で外でオーロラを待つ事はかなりつらい。結局部屋の窓から出現を待つしかないと思う。
部屋の窓は北向きだが、オーロラはどの方向に出るのだろうか? 初日に見たときは 東から天頂だったので、部屋からは確認できない。

実はこの島、白熊見物の島でも有名。嘘かホントか知らないが、ツアーバスの運転手が言うには、何年か前にも白熊に襲われた人がいたとか・・・


2003年11月16日(日) 晴れ

何かに呼ばれたような
5時頃目が覚め外を見ると、何となく出ているような。 慌てて着替え、機材を持って外へ。
ロビーではお兄さんが掃除機を掛けている…
このお兄さん、昨日のバスツアーの受付をしてくれた幸運のお兄さん
暫くホテルの玄関で見ているとオーロラ出現。この辺りは照明が多いので、比較的暗い場所を探す。

オーロラは東から天頂に向かって出たり消えたりしている、写真を撮りまくる。1時間頑張ってホテルに戻る。お兄さんに撮りたての写真を見せる、少し自慢げ。 お兄さんにしてみれば、どうと言う事無いかも知れないが。




フレンドリーなレストランとチェックアウト
チェックアウト前にフロント横の売店でタバコと地図を購入。タバコ16NOK、本土の半額。
お姉さんにこの島の名前を聞いたら「スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島」との事。
来るまでは「スヴァールバル」と言う認識しか無かったのだが、島のあちこちで 「スピッツベルゲン」と言う名前を見たので改めて聞いてみた、情けない…

11時に一応チェックアウト、荷物はフロント前の部屋に置かせてもらう。 30分ほど外出、人は殆どいない。それ程寒くは感じない、やはり慣れて来たのだろうか?
ホテルに戻りラウンジでコーヒー、25NOK。やはり25NOKが正解のようだ。

このラウンジ、何ともフレンドリー。ミルクが欲しいといったら、パックの牛乳をそのまま渡してくれた。何とも楽しい、いつもはちゃんとミルクポットに入れて置いてある。
レストランも空いている、昼食の時間だが結局2組3人しかいない。 ラウンジではバス待ち3組5人。後で4人程来る。
ただ、会議室では金曜日からずっと研修のような物をやっている。地元の企業と思うが何の会社なのだろうか?


Longyearbyen-トロムソ空港
13:45、少し遅れてバス到着、結構乗っている。少し走って真っ暗な所で4~5人乗せる。そこで切符販売、10分程で空港到着。
チェックインカウンターで今回始めて荷物を預ける、カウンターは3つも開いている。1日1便? しかない空港でかなり贅沢、お陰で待ち時間は殆ど無し。待合室には昨日のメンバーが全員いる。結構混んできた。

14:35、搭乗開始、B737-700、座席は2F。この空港驚いたことにセキュリティーチェックが無い! 機械はあるのだが黒いカバーが掛けてある。トロムソで面倒な事をする割にルーズな気がする、と言うかそう言う問題か?
14:55、定刻どおり出発。 何故か滑走路の反対側まで移動しUターン。風向きの関係か地形の問題か? 多分地形の関係で一方からしか離着陸出来ないと見た。何の根拠もなが…

15:15、例のサンドウィッチセットが出る。今回も有料のサービスが先なので暫くお預け。 15分ほどしてコーヒー・紅茶のサービス。コーヒーを貰い遅めの昼食となる。ミルクは普通なのだが砂糖が面白い。小さな錠剤のような物で、コーに入れると弾ける様な感じ。泡は出ないが、中でコーヒーが対流しているのが見て分かる。 コーヒーはともかくサンドウィッチは決して美味い物では無い、と言っておこう。
窓からはかなり暗い夕暮れが見える。濃い青/白/オレンジ/濃い灰色の順になっている。

16:20、予定より早くトロムソ空港に到着。今回もボーディングブリッジは使わない。荷物はあった!(SASを全く信用していない)。
噂どおり出口に税関が有る、でも何事も無く、そのままスルー。パスポートも見せる必要が無かった。

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