11月の下旬、北東北へ雪を見に行ってきました
2008/02/04 正式版作成 その1 2007年11月27日-30日
その2 2007年12月01日-05日

旅の計画
 今年は東北めぐりが多かったが、最後も北東北へ雪を見に行くことにした。
11月下旬は、雪の降り始めの季節であり、年によっては、まだ雪がない場合も多い。
 今回のコースは、列車で青森まで行き、バスで八甲田を抜け八戸へ。そして、乳頭温泉の鶴の湯に行く。計画通り、雪見風呂となるのか?


1日目 11/27(火) 東京-青森-酸ヶ湯温泉
 青森までは東北新幹線はやて号で八戸乗り換えで約4時間程。
青森は曇りで風が強い、酸ヶ湯温泉までは駅前から送迎バス(要予約)がある。発車まで1時間40分ほどあるので、八甲田丸の見学を考えていたが、何か寂れている感じがするのでパスし、駅周辺を散策することにした。

AUGA(アウガ)
 青森駅前にある再開発ビルで、地下には海産物中心の市場がある。ビルの外観からは想像できない小さな商店がたくさん並んでいる。
 今夜は、酸ヶ湯で自炊部屋に宿泊するので、夕飯を仕入れることにする。自炊といっても本格的に料理をする予定は無いので、惣菜とおにぎり、みかんを一山を購入したが、おいしそうな海産物に目が行ってしまう。

酸ヶ湯温泉の送迎バス
 13:00に酸ヶ湯温泉の送迎バスがある(写真右)。同じ場所に13:15発の谷地温泉への送迎バスも停まっていた。乗車時に名前の確認をして乗り込む。
8~9割の乗車率、さすがに年配の人がほとんど。
 酸ヶ湯までは所要約1時間だが、青森市街を抜けるのに30分近くかかる。市街を抜けると上りになり、途中からは雪道になるが、雪の量は多くない。

酸ヶ湯温泉
 14時過ぎ、酸ヶ湯温泉に到着。20年振り位だと思うが、記憶と余り違わない。前に来たときは、みずうみ号で十和田湖から青森まで移動したとき、休憩で降りただけだった。
 フロントで受付を行い、部屋まで案内して貰う。旅館の方は、入り口で靴を預かって貰えるが、湯治の場合は自分で靴を部屋まで持って行く。
部屋は6畳で、狭い板の間が付いている。以前は部屋で調理が出来たのだろうか、ガス台だけが残っていた。部屋は鍵付きで、室内には金庫・浴衣・丹前・タオル・バスタオルが付いている。湯治宿泊だが部屋の古さ以外は文句なし。
部屋の暖房はガスストーブのみ。トイレは別だが、改装済みでウォシュレット付き。共用のキッチンも清潔で電子レンジ・洗濯機・乾燥機(100円)も置いてある。全般的に見て、建物の古さ以外は良い旅館だと思うし、湯治宿泊なら値段も安い。


酸ヶ湯温泉 フロント

湯治棟の部屋


共用の炊事場


コインランドリー

大浴場(ヒバ1000人風呂)
 酸ヶ湯といったら「ヒバ1000人風呂」、旅館入り口の突き当り右に風呂の入り口がある。日帰り客が多いためか番台もある。左側が男性用、右側が女性用の入り口。入り口には貴重品入れの無料ロッカー(小さいもの)も設置してある。
脱衣所は広く、清潔。
 浴室は2つの大きな浴槽(熱の湯・四分六分の湯)と打たせ湯、冷の湯(かけ湯)がある。さすがに大きい浴室だ。浴室は暗く、湯気も多いため視界が悪い。自分のように近眼では、メガネをかけても移動し難い。
 お湯の温度は、熱の湯の方が低く、四分六分の湯は少し熱め。

【大浴場を利用する女性へのアドバイス】
 混浴である「ヒバ1000人風呂」でのマナーの悪さは有名になってしまったが、冬季の夜間では、暗さと湯気で殆ど視界がきかず、昼間も含めてそれほど混雑しないので、あまり気にしなくても問題ないように思う。また、入り口から見て各浴槽の右半分が女性用、左半分が男性用と分かれており(仕切りは無いが立て札が立っている)、自分が入っていたときに限れば、それを無視する人はいなかった。


JR青森駅


旧青函連絡船 八甲田丸


AUGA地下にある市場


酸ヶ湯と谷地温泉の
送迎バス


酸ヶ湯温泉旅館


酸ヶ湯温泉 湯治棟


酸ヶ湯温泉 食堂


浴衣・タオル付き


金庫も付いている


2日目 11/28(水) 酸ヶ湯温泉
 朝から雪、道路にもかなり積雪がある。
今日は、天気が良ければ八甲田山頂へ行くつもりだったが、どうも良くなさそう。
11時過ぎ、急に天気が良くなり、青空が見えてきた。あわてて準備を済ませ、バス乗り場へ急ぐ。
 酸ヶ湯から八甲田ロープウェー入り口まではそれほど遠くないのだが、歩く気にもならないので、みずうみ号を利用する。バスで15分ほどでロープウェー入り口に到着。降りる際、料金を間違え運転手に呼び止められた...


ロープウェー山麓駅

ゴンドラ内部

 本格的なスキーシーズン前であり、ロープウェーの乗客は2名、自分以外はスノーボードのおじさんだけ。山頂駅に近づくと視界が悪くなり、頂上では強風と雪で視界は10mほど、とにかく寒い。気温-7℃、風速19mとの事。
山頂の木々は樹氷になっており、それなりに写真の題材にはなるが、10分撮影し、山頂駅のストーブの前で20分休憩...
 お客はほとんどおらず、たまにスノーボードを楽しむ人がいる程度。昼食後、そろそろ下山しようかと思った時、2人組みの年配のお姉さんが来た。写真を撮りに来たらしい。少し話をしているうちに、天候が徐々に回復。このお姉さん曰く、「私たちは天気には自信があるのよ」。
 確かにあっという間に晴れ間が出て、陸奥湾や青森市内も一望できるようになってきた。


視界が開けてきた

ロープウェー山麓駅

14:25のバスに乗るため下山、麓のロープウェー駅付近は快晴になっていた。
14:40酸ヶ湯到着。あとは温泉三昧。

 【宿の予約】

酸ヶ湯温泉旅館

八甲田ホテル

ロープウェー山頂駅


凍り付いた案内図


樹氷1


樹氷2


樹氷3


陸奥湾・青森市街


3日目 11/29(木) 酸ヶ湯-青森-谷地温泉
谷地温泉は2008/1/17、倒産。今後の再建計画は不明
【2008/8/1現在、営業再開した模様】

8:30送迎バスで青森へ向かう。お昼のJRバスで直接谷地温泉に向かう方法もあるが、時間が余る事、青森で谷地温泉の無料送迎バスに乗り換えればバス代がかからない事、三内丸山遺跡に行ってみたいことから青森経由とした。
 道路の雪は、来た時より多い。途中、萱野平でチェーンを外す。約1時間で青森到着。
 谷地温泉の送迎バスは13時なので、その間に三内丸山遺跡に行く。
駅前のバスターミナルから「運転免許センター」行きで30分程。

三内丸山遺跡
 この遺跡は県営の様で、遺跡前にある縄文時遊館は実に立派な建物。
入園料は無料。


大型堅穴住居

大型堅穴住居


内部

内部(別角度)

 遺跡自体はかなり広い敷地に分散しているが、復元した建物は多くない。一回りし、敷地内にある展示館で発掘した物を見学。12:21のバスで青森駅に戻る。少し時間があるので、初日に見た「八甲田丸」を撮影に行く。


谷地温泉
 13:15発の送迎バスで谷地温泉に向かう。乗車の際、名前を聞かれたが「予約リスト」に無いとの事。予約確認のメールを見せようとしたが、そのまま乗車して良いとの事。大型バスなのだが、ほぼ満席。確かに予約なしでは乗れない人も出てくる可能性がある。
 出発時、エンジンがかからないアクシデントはあったが、1時間15分で到着。ここで降りる人はあまり多くない。系列の十和田湖グランドホテルへ行くのだろうか?

 谷地温泉の受付(フロント)は、噂どおり売店のレジみたいな所で行う。
受付の際、「JRバスでおいでと聞いていましたが」と言われた。どうでも良かったが、一応「後で送迎バスに変更し、確認のメールをもらっている」と言っておいた。
 部屋は東館(新館)で、古いイメージの谷地温泉とは少し違った。
一服し早速お風呂へ。幸いにもお客は少なく、下の湯(霊泉)に入る。
確かに温い、最低でも30分は入る必要がある。自分の場合、1時間近く入り、最後に上の湯(暑めで白濁)に入った。
宿の周囲は雪景色のみで、本当に何も無い。


本館通路

貴重品ロッカー(無料)


混浴入り口

夜の全景

【混浴を利用する女性へのアドバイス】
1.同じ大きさ・泉質の女性専用風呂がある。
2.19時から、混浴風呂が女性専用となる。
3.浴槽が小さく、下の湯は無色透明である。
このことから、どうしても夫婦・カップルで入りたいと言う方以外は、あえて混浴風呂に入る必要はないと思います。


 【宿の予約】

谷地温泉

蔦温泉旅館

三内丸山遺跡 全景


復元住居 全景


高床式住居


堅穴住居(小型)


堅穴住居(上記) 内部



宿への道


宿前の湿原 動画


入り口への通路 動画


入り口


東館入り口


泊まった部屋


TV・金庫付き


4日目 11/30(金) 谷地温泉
 朝から天気は良い、午前中は温泉と宿周辺の撮影。雪の上には動物の足跡がある(ウサギ?)。

宿近くの林

動物の足跡

お昼のバスで、奥入瀬へ向かう。位置的には近いのだが、バスで行くと、途中の蔦温泉で30分以上停車するので1時間近くかかってしまう。
蔦温泉
 蔦温泉はかなり昔泊まったことがあるが、建物はあまり変化が無いようだ。

蔦温泉旅館 玄関

蔦温泉旅館 全景


近くの遊歩道

水面に写る木々

焼山(奥入瀬)
蔦温泉から10分で焼山に到着。焼山には大きな土産物屋、観光案内所があるのだが、ほとんど閉鎖中。かなり侘しい感じ。
開いているのは、「奥入瀬渓流館」と「奥入瀬湧水館」ぐらい。どちらも無料だが、特に見る価値を見出せない...
 少し渓流沿いを歩いてみたが、焼山付近では川幅も広く、渓流ではなく川沿いと言った感じ。降りる場所を間違えたようだ。


奥入瀬渓流1

奥入瀬渓流2

 14:55分のバスで谷地温泉に戻る。帰りも蔦温泉で30分近く停車。
ちなみ、この日はここで、タイヤチェーンの脱着をする。行きも帰りもほぼ貸切状態なので、運転手と少し雑談をする。15:35谷地温泉到着。もう薄暗くなっており、かなり寒く感じる。後は温泉三昧。
尚、夕食は1泊目と2泊目で内容が変わっていた。



 宿の裏にある神社


新雪


谷地温泉入り口


西ルートは冬季閉鎖


JRバス みずうみ号


蔦温泉 雪囲い


奥入瀬湧水館


奥入瀬渓流館

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